中国茶を勉強するときにはまず、茶の六大分類について学びます。
お茶は製造過程の違いにより「緑茶」「白茶」「黄茶」「烏龍茶(青茶)」「黒茶」「紅茶」の六つに分類されます。
「緑茶」... 不発酵茶
「白茶」... 微発酵茶
「黄茶」... 軽微発酵茶
「烏龍茶(青茶)」... 半発酵茶、部分発酵茶
「黒茶」... 後発酵茶
「紅茶」... 全発酵茶
中国茶になんとなく興味を持って勉強してみようと思った人は、これを見て最初の見えない壁にぶつかります。世界が広くて興味が萎えてしまう。
しかし、安心してください。台湾茶はほとんどが青茶(烏龍茶)です。
烏龍茶は、トリに龍と書いている人もいますが、正しくはカラスです。茶葉がカラスの羽根の様に黒く、龍の様に形が曲がりくねっているからと言うのが定説です。
じゃあ、何故青なのかというと、茶葉を日光に晒す過程で青味を帯びた色に変化するから、と考えられています。ガチの青色では断じてないです。名前もカラスですしね。
某飲料メーカーの影響で、子供の頃の私は烏龍茶は福建省と考えていたのですが、烏龍茶の発祥は広東省という説もあるので、奥が深いです。
それはさておき、全く発酵させない緑茶と完全に発酵させる間にある烏龍茶は、その発酵程度そして焙煎程度により様々なバリデーションを持っています。
烏龍茶の発酵程度のレンジは10%-80%。中国の烏龍茶は発酵が強めなのに対して、台湾茶は基本的に発酵程度が低いです。台湾茶で一番発酵程度が高いのが東方美人で70%〜80%、あとは大抵が高くても30%くらいで、緑茶の様な感覚で楽しめて、花や蜜のような香りがします。
烏龍茶でも発酵程度を高くすることで、烏龍茶と紅茶の風味が両方楽しめる紅烏龍というものもあり、いま台湾でじわじわと人気です。PICA MARKETではティーバッグで楽しめる「紅烏龍」を取り扱っています。
烏龍茶の茶種の中で最も多く栽培されているのが青心烏龍。19世紀半ばに福建省から持ち込まれたと言われ、香り・味ともに優れたナンバーワン茶種です。この青心烏龍ですが、ベトナムなどの海外でも生産され台湾にも輸入されています。そのため、市場でちょっとした混乱があるのですが、台湾では台湾茶の品質を守るために輸出される烏龍茶は台湾産である証明がなければ輸出許可を出さないし、日本に輸入される台湾茶は全品検査が行われて品質を保っています。
PICA MARKETで扱う「高山茶(杉林渓烏龍茶)」、「文山包種茶」、さらに「紅烏龍」は青心烏龍でつくられています。
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阿里山金萱茶(奶香金萱茶)
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文山包種茶
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紅烏龍
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