凍頂烏龍茶、文山包種茶と並び、台湾三大烏龍茶に列せられる東方美人茶。
日本でも東方美人茶が好きだという方は多くいらっしゃいます。
白毫と呼ばれる白い産毛に包まれ、その茶葉には、赤色、黄色、白色、褐色、緑色の五食が見られるという特徴を持ちます。
大英帝国のビクトリア女王が、グラスの中でくるくると優雅に舞う五色の茶葉を恍惚と眺めながら、口にした言葉「オリエンタル・ビューティー…」東方美人茶はこうして現在の名前がついたと言われています。学説的には証明できないと言われますが、なんとも素敵なお話です。
この東方美人茶という名前が定着したのはつい最近、2011年頃というのはご存じでしょうか。
元来、このお茶は「膨風茶」(地域によっては「椪風茶」)と呼ばれていました。
東方美人茶は非常に変わった作り方をします。東方美人茶は、ウンカという小さな虫に芽や茶葉を噛ませることを行います。これによって、茶葉がウンカの天敵である蜘蛛やカマキリを引き寄せるジオールという成分を分泌させます。この成分が発酵することによって、蜜のような甘い香りが生み出されるのです。
昔は、ウンカは害虫とされており、ウンカに噛まれた茶葉は聖茶をせずに捨てられていました。しかし、ある時に客家人の茶農がウンカに噛まれた茶葉を捨てられずに製茶をして、市場で新種として売ったところ高値で売れました。帰郷してその話をしても皆信じてくれず、ホラ吹きと呼ばれました。そうです、膨風や椪風は台湾語でホラ吹きの意味なのです。
今では、わざとウンカに芽や茶葉を噛ませて、この香りを生み出します。茶摘みの時にウンカが大量にいるほど噛まれる量が多くて良いのですが、天候条件に大きく左右されるので、良い東方美人茶は非常に希少性が高く高価で取引されます。
当時は傍流であった客家人が人里離れた山地で細々と作っていた粗茶、その客家人が作った最高級の台湾茶、それが東方美人茶です。
有好食茶は客家の伝統を継承した東方美人茶を生産しています。
PICA MARKETでは、この東方美人茶を日本で初めて販売するにあたり予約販売を開始しました。東方美人茶はティーバッグでは販売せずに、茶葉でのみの販売となります。
また、それに合わせて、高山烏龍茶(杉林渓烏龍茶)、阿里山金萱茶(奶香金萱茶)、紅烏龍、文山包種茶も茶葉での予約販売を開始します。
予約販売中は特典として10%オフで購入できますので、ぜひお試しください。
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